年2007年4月よりVectorWorksに関してのQ&Aを公開します。長年CADスクールをやっていく中で生徒よりの疑問が多かったものを特に思い出しながら列記していきたいと思っています。全てを一気にまとめる時間もないので少しずつではありますがQ&Aのページをできるだけ詳しく解説していきます。ある程度はわかっているが、もう少し学びたくても忙しくてスクールに通えない生徒のことを考えアップすることにしました。少しでも協力ができれば幸いに思います。

VectorWorksの

Q&A-1
Q(生徒)/AutoCadはやるんですがVectorWorksは知りません。どんなCADですか。
A(社長)/CADの主流はJwCadとAutoCadですが、二つともコマンドタイプのCADです。つまり命令を与えて作図するCADです。VectorWorksはオブジェクトタイプのCADです。つまり図形を編集して作図するCADと大きく分けるとそうなります。また、面図形の属性を持っているCADでもあります。簡単にいうと半径50mmの円を作図する場合も半径を入力して作図するのではなく、適当な円を作図してからデータパレットのパラメータ値を変更して作図するやりかたです。でもデータ表示バーで半径を入力しても作図できます。使っている業種と言えばインテリア内装業者が多いように思われます。画面もJwとかAutoは普通黒ですが、Vertorは白が主流です。
Q&A-2
Q(生徒)/データ表示バーの入力の仕方を教えて下さい。
A(社長)/コマンドを実行してからTabキーを押すと左端入力欄がアクティブ(反転状態)になります。テンキーから数値を入力してテンキーのEnterキーで次の欄へすすみます。入力完了すれば画面でクリック確定です。Shiftキーを押しながらのTabキーは逆方向へアクティブ状態が移行します。作図する人もデータパレットでいくかデータ表示バーでいくか別れると思います。自分なんかは両方使い分けてますが。
Q&A-3
Q(生徒)/文字の大きさを変更したいのですがやり方がわかりません。
A(社長)/基本パレットにある2Dセクショナルポインタの上でダブルクリックして選択を解除してから行います。そうでないと選択されているものが変更の対象になります。解除できたら文字メニューのサイズから指定してください。以降指定したサイズで入力できます。この操作は文字だけでなく属性変更の共通操作です。
Q&A-4
Q(生徒)/連続寸法コマンドの終了の仕方を教えて下さい
A(社長)/最終のクリック位置で2回^クリックしてください。ダブルクリックする必要はありません。ゆっくりとクリッククリックしても大丈夫です。
Q&A-5
Q(生徒)/座標の原点0,0の位置はどこですか
A(社長)/図面の中央です。例えば2D基準点を任意の位置でクリックしてからデータパレットのXY座標に0を入力すると図面の中央になっているのがわかると思います。ツールメニューの原点指示コマンドで原点位置は移動することが可能です。
Q&A-6
Q(生徒)/すでに作図されている線分を指定距離伸ばしたい、どうすればいいですか。
A(社長)/当然あります。Jwの場合だと伸縮コマンドのオプションを使う、AutoCadであれば長さ変更コマンドかグリップを使う。Vectorの場合はデータパレットでのパラメータ変更でおこないます、それに角度もパラメータで変更できます。
Q&A-7
Q(生徒)/移動複写のドラッグ操作で縦横方向規制するにはどうすればできますか。
A(社長)/Shiftキーを押しながらおこないます。なおこの時角度スナップをONにすれば30度60度方向も可能になります。
Q&A-8
Q(生徒)/線で囲まれた図形の面積の求め方を教えて下さい
A(社長)/四角形・円・多角形などのコマンドで作図した図形はデータパレットで表示されますが、円や線などで囲まれた閉じた図形はどうするかと言うと、合成コマンドで閉じた部分に面図形を作成して求めることができます。閉じた部分を形成している図形を選択してから実行するとバケツの表示がでます、閉じた部分でクリックすると中に面図形ができます。この時属性パレットで面の色を設定しておいてください。
Q&A-9
Q(生徒)/基本パレットの回転コマンドでは中心指定しますが、加工メニューの回転で中心を指定することはできますか。
A(社長)/できます。2D基準点を使用します。回転したい図形のほかに2D基準点も一緒に選択します。後は角度指定だけです。2D基準点はその他に整列コマンド、3Dのモデル回転でも基準になります。
Q&A-10
Q(生徒)/図形を範囲選択してその中から指定の図形だけを選択できますか。
A(社長)/できます。ツールメニューの図形選択マクロです。ダイアログで検索条件を与えて選択します。例えば線の太さ指定、線種の指定、色の指定など属性などで指定して選択できます。図形選択マクロダイアログのオプションのコマンド作成にチェックすると、テンプレートファイルに保存して毎回使うことが可能です。
Q&A-11
Q(生徒)/図形選択マクロを実行すると表示される図形選択マクロダイアログのコマンドに選択、解除してから選択、選択解除の3つがありますが違いはなんですか。教えて下さい。
A(社長)/選択コマンドは図面の中にすでに選択されている図形は検索条件に関係なく実行した後も選択状態を保ちます。解除してから選択コマンドは実行前にすでに選択されている図形も無視されます。通常はこのケースに該当するでしょう。つまり選択されている図形があっても一度全部選択解除されてから実行されます。選択解除コマンドは選択されている図形に対して指定した図形のみをその中から解除するコマンドです。
Q&A-12
Q(生徒)/属性(線の色・太さ・面の色・線の種類など)を変更するたびに属性パレットを使うのは面倒なので違う操作の簡単な方法はないでしょうか。
A(社長)/マクロを作る方法があります。ツールメニューのツールマクロを実行すると条件設定ダイアログが表示されますが希望の属性をONあるいはOFFするだけでマクロを作ることができます。やりかたはツールマクロを実行する前に属性パレットで希望の設定をしてからです。その希望の設定が条件設定ダイアログでONすることにより記録されボタンとして表示されます。このマクロをテンプレートファイルに保存して使えば毎回作る必要はありません。
Q&A-13
Q(生徒)/線分を5分割した各点を読み取りたいのですがどうすてよいでしょうか。
A(社長)/スナップパレットの中に定点スナップボタンがあります。そのボタンをダブルクリックすると定点スナップダイアログが表示されます。分数の欄に1/5をいれるかパーセントの欄に20をいれます。次に反復にチェックをいれます。以上です。反復にチェックをいれないと端から一番目の点しか読み取れません。
Q&A-14
Q(生徒)/スナップパレットのON・OFFはどう決めればよいでしょうか。
A(社長)/これは個人によって多少違うでしょう。自分の場合は図形スナップと角度スナップは常時ONです。Shiftキーを押しならが使うようによく教えるところがありますが、角度スナップONのほうが使いやすい思っているので。でもスナップの設定は起動すたびにやる必要があります。このへん不満があるのですが現在のバージョンでも繰り返し設定するしかないようです。
Q&A-15
Q(生徒)/寸法の引き出し線の長さを自由に変えることができますか。
A(社長)/できます。選択状態にしてからアクティブポイントでリサイズカーソルを使用しドラッグして変更します。また、引き出し線がいらない寸法設定をしたければ寸法のカスタマイズの編集で寸法引き出し線のチェックをはずす。
Q&A-16
Q(生徒)/シンボルに2Dシンボル・3Dシンボル・ハイブリットシンボルがあります、違いは何でしょうか。
A(社長)/2Dシンボルは2次元平面図で使用(一般の平面図ですね)3Dシンボルは3次元です、3DCADですね。Vectorの場合は3Dシンボルは2Dの画面ではワイヤフレームで表示されます。
ハイブリットシンボルは2D・3D両方使えるシンボルのことです。
Q&A-17
Q(生徒)/プラグインオブジェクトとは何ですか。
A(社長)/シンボルに見えますが、厳密には違います。変数(パラメータ)で形状を変えて編集できるシンボルと考えればよいでしょう。プラグインオブジェクトはリソースブラウザでシンボル名が赤文字で表示されています。プラグインオブジェクトには2D・3D・ハイブリットの中にいくつかあるのがリソースブラウザで確認できます。